デビュー3年目となる福島県のトップブランド米「福、笑い」の田植え式が12日、中通北部の大玉村大山地区の「あただらの里・福笑い研究会」(今井雄治会長)の生産者・伊藤洋一さんの水田で行われ、内堀雅雄県知事を初め大玉村の押山利一村長、地元の小・中校生と県農業短大生、福島大生らが参加した。
内堀知事は、「大玉の地で青天の下、田植え式が迎えられた、今日まで準備していただいた皆さんに感謝します。福笑いは福島県が、さらなる高みを目指し14年の歳月をかけて開発した。中学生の皆さんと同じくらいの人生。今年はもっと多くの人、世界中の人にも知ってもらい、また食べたいと思えるようにしたい」と期待を込めた。
押山村長は、「本日は田植え日和でなにより。コメどころの大玉村で田植え式で行われるのは大変光栄。1株ずつていねいに思いを込めて植えてほしい」と呼び掛けた。この後、全員で田んぼに入り、苗が渡たされると、知事は小・中学生に「きれいに植えようね」「がんばろうね」などと声をかけていた。
福笑いは、「香りが立ち、強い甘みを持ちながら、ふんわり柔らかく炊きあがるが特徴の良食味米。ふくしま米の「コシヒカリ」「ひとめぼれ」」「天のつぶ」「里山のつぶ」の中では価格的にも最上位に位置付けられる。5年産米の作付面積は県全体で前年の約1・5倍となる約77㌶、収穫量は約380㌧を予定している。